2020年12月27日日曜日

自衛隊のこと

自分の休日のある日、ジョギング中に遭遇しました。 

左側歩道をジョギング中の私の右手後方から、左車線を接近してきて、私を追い越したところで、車線のほぼ真ん中に、ハザードランプをつけて停止した自衛隊ジープ。後部座席からおりた隊員が、センターライン付近に落ちていた、ダンボールの切れ端(のようなもの)を回収してから、車にもどり、後続の車列に一礼して、後部座席に乗り込みました。ほんの十数秒の出来事でした。道路の安全確保のための行為と思います。

自衛隊は、国民の安全を守るのが使命。このようなこともしてくれているのだと、ちょっとした感動体験でした。わざと車線の中央に停止して、危険な追い越しをされないようにしていたのでしょう。

今年のコロナ禍での医療崩壊をくい止めるためにも、医療の逼迫した一部地域で自衛隊を必要としました。政府は旭川市と大阪府に自衛隊所属の看護師を派遣しました。危機的な状況では最後の砦として国民から頼られている状況がよく分かります。

そう言えば、2011年東日本大震災時、断水の際に、自衛隊員から給水を受けたことを思い出します。この大災害でも、多くの命を救ったことは未だに記憶に新しいことです。

来年には、ちょうど被災後10年になります。今一度、自衛隊の方々の活動を振り返り、敬意を表したいと思います。

「自衛官は、有事においてはもちろん平時においても、つねに国民の心を自己の心とし、一身の利害を越えて公につくすことに誇りをもたなければならない。」自衛官の心がまえ(防衛省・自衛隊)—すごい。

Youtubeより→【ありがとう、自衛隊〜東日本大震災の記録

院長

新しい片頭痛治療薬

 


2001年に片頭痛の特効薬として、トリプタン製剤が処方できるようになりました。この薬剤はセロトニン受容体に作用して、片頭痛で拡張した血管を収縮させる、血管の炎症を抑えることで、頭痛を鎮静化します。有効率も高い反面、副作用として、のどや胸部、肩などの圧迫感、締め付け感などがありました。また血管を収縮させることから、心筋梗塞や脳梗塞の既往のある患者さんには使用できませんでした。

最近、神経伝達物質で片頭痛の引き金として重要な役割を果たすCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)が注目され、これを標的とした抗体、あるいは、この受容体を標的とした抗体が開発されています。トリプタン製剤が使いにくい、あるいは効果が不充分な患者さんに恩恵をもたらす可能性があります。頭痛専門医としても、有効性に期待するところ大です。

院長

コロナ禍の脳卒中 ~こんな時はすぐに病院へ~

■掲載ページのリンク■→ここから

新型コロナウイルス感染症の流行により、体調の不良があっても、医療機関の受診を控える傾向があると伝えられています。定期の内服通院患者さんでも、定期受診を延期する、服薬を中断してしまう等々。さらには、体調管理として行っていた運動をやめてしまうようなこともあるようです。
このような状況の中、とくに脳卒中の症状を呈している場合は、受診控えによる症状悪化はとくに深刻です。

脳卒中専門の先生方が、コロナ禍の脳卒中について解説しています。

  • 毎年29万人が発症、死因4位で後遺症も
  • コロナを気にせず、救急車で病院へ
  • まずは予防が大事、医療の進歩にも期待
院長

福島孝徳先生追悼

以前、本院(聖麗メモリアル病院)の手術顧問としてお世話になっていた米国デューク大学脳神経外科教授 福島孝徳先生が今年3月にご逝去されました。「神の手」としてテレビ出演したこともあるので、ご存じの方もおられるかも知れません。 聖麗メモリアル病院でも、昭和 58 年 (1983 年 ...